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[Android]ヘルスコネクトについて調べてみた

February 9, 2025

どうも,fujiです.
スマホ端末(Android)上でヘルスケアデータを管理できるヘルスコネクトについて,ハンズオンを実施してみて,どんなものなのかざっくり調べてみました.

ハンズオンを実施してみた感想

他のアプリからデータを取得する際には,アクセス権限などがややこしいイメージがありますが,ユーザーへアクセス許可をもらう方法などが,ユースケース含めAPIが用意されていました.
ハンズオンではエクササイズセッション(運動時間計測)のデータを扱うものでしたが,体重値といったような瞬時値以外のデータも簡単に扱うことができそうでした.
他のアプリからデータが変更された際にも差分を取得する仕組みが用意されており,ユーザーが間違ったデータを入れて,後から修正された場合にも上手く対応できそうです.

ヘルスコネクトの特徴

Android Developerによると,下記の特徴があるそうです.

ヘルスコネクトの特長

ヘルスコネクトと Fit Android API の違いの概要は次のとおりです。

  • 対象者: ヘルスコネクトは Android モバイル デベロッパーを対象としています。
  • デバイス中心: ユーザーは自分のデバイスでデータにアクセスし、保存します。
  • アカウント不要: データは Google アカウントに関連付けられません。
  • 組み込みの権限: 健康とフィットネスに関するデータが一元的に管理されます。

Android Developer ヘルスコネクト比較

また,ドキュメントを読む限りでは50を超えるデータ種があるそうなので,色々と夢が広がります!

Google Fit との違い

Google Fit もといGoogle Fit Rest APIは,2025年にEOLとなり後継はヘルスコネクトとなります.
Android Developerによると,Google Fitは下記のような特徴があるそうです.

Google Fit REST API の特長

以下に、Google Fit REST API とヘルスコネクトの違いの概要を示します。

  • 対象: Google Fit REST API は、Android 以外のモバイル デベロッパー、企業のデベロッパー、研究者を対象としています。
  • アカウント中心: データはユーザーの Google アカウントに関連付けられます。
  • データ ストレージ: ユーザーは、デバイスではなくクラウドにデータを保存します。
  • インターフェース: Google Fit REST API は、プラットフォームに依存しないインターフェースを備えています。
  • 権限: ユーザーは OAuth を介してアクセスを許可します。
  • データへのアクセス: ユーザーはほぼリアルタイムでデータにアクセスできます。

2点目のアカウント中心という点が大きな違いだと感じました.
Googleアカウントに紐づくため,それに合わせて必要なタイミングでログイン(認証認可)が必要だったのはユーザーとしては煩わしかったのではないでしょうか..?

おわりに

ヘルスコネクトを利用することで,簡単にアクセス管理とデータ取得ができそうです!
ヘルスケアデータを使った面白いアプリケーションを作ってみたいなと思いました.
実際にヘルスコネクトを利用したアプリをストアにリリースするとなると,ヘルスコネクトの利用申請が必要なそうなので,どれくらい審査ハードルがあるのかという点も気になるところです.